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住用の財産

昨晩帰りました。
食事し、そのまま爆睡。報告できず、すみません。
徐々に報告をしていきます。

まずは、住用診療所の野崎先生の話。
NHKが密着していましたので、おそらく、特番など、するのでは。

野崎先生は、住用の1600人を守る唯一のドクターです。
住用の財産_a0125463_168343.jpg

向かって、左が野崎先生、真ん中が看護師の奥様、右が薬局職員

野崎先生は、診療中、「逃げろーー」という声で、外に飛び出し、避難しました。
急激に押し寄せる濁流の中、持ち出したのは、パソコン。そう、電子カルテ。
通帳も印鑑も、自分の持ち物も殆ど持たず、野崎先生は電子カルテを持って避難しました。
58号線沿いの食堂に行くと、たくさんの老人達も避難していました。
しかし、そこに横たわったたくさんの老人達は、みんな冷たく、どの方が亡くなっていて、どの方が生きているのか分からない状態だったそうです。
腰迄の濁流の中、必死で活動されました。


先生が命がけで守った電子カルテ。
そのおかげで、ライフラインが通っていない孤立した集落の方々の処方まですべて分かります。
「○○しゅうらくの△△おばあが、薬なくなる」
の情報だけで、薬の準備ができます。
その電子カルテには、顔写真からレントゲン、検査結果すべて入力されています。
どれだけの、住民を助けたのだろう。
どれだけの安心があるのだろう。

僻地医療医とは、かくたるもの。
医師の鏡
野崎先生が住用にいれば、大丈夫にちがいない

by toshotta | 2010-10-25 16:19 | 奄美life  

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